「PRAYER ON THE HILL」ライヴ映像、YouTubeにて無料配信


ボックスセット『land of music "the Rising"』より「PRAYER ON THE HILL」


―――“いつだって君は音楽と共にあるさ land of music それは君の心の中にあるはずさ”と、アルバム『land of music』の中でも核となるメッセージが込められた曲「PRAYER ON THE HILL」のライヴ映像(ボックスセット『land of music "the Rising"』のライヴDVD収録)をYouTubeにアップしました。どうぞご自由にお楽しみください。
このライヴDVDの監督、宮崎幸司さんのインタビューはこのblogの第3回第16回で。また、ヒートウェイヴ背後の巨大スクリーンの映像エフェクトは、宮崎監督と同じ映像チーム「mood. films」渡辺太朗さんが担当しています。
歌詞の中のフレーズを、まさにヴォーカルのタイミングにあわせてスクリーンに映し出しているのも、現場でのライヴ作業だったんですよね?


渡辺太朗 はい、そうです。予め「YES!」や「Prayer on the Hill」といった文字要素の映像を用意しておいて、ヴォーカルのタイミングでスイッチングしました。実は、当日のリハーサルまでこの曲では映像をつけない予定だったのですが、本番前日だったかな? 僕の中に何かピンと来るものがあって、もしかしたら使うかもしれないと思って、さっきの歌詞の文字要素と、いくつかのスピード感のある素材を用意したことを覚えています。それで、リハーサルの時に合わせてみたらイイ感じだったので、急遽本番で映像をつけることになりました。なので、たぶんバンドのメンバーは、後ろで何が起こっているのか、ほとんど知らなかったんじゃないかと思いますよ。
それから、照明デザインを担当された柏木さんが、こんな急なアイデアに完璧に対応していただいたから実現できたことですので、とても感謝しています。


―――カラフルなアニメーションや、走る列車のような映像などが曲の疾走感を効果的に演出していますが、この曲の映像について少しだけ説明してください。


渡辺太朗 「何か疾走感のある映像をつけたい」というアイデアは「mood. films」内でプランを考えている時に出ていました。具体的には「走り続ける男」とか「手持ちカメラでひたすら走る」とか、そんなアイデアだったと思いますが、「遠い声」「フールとクール」といった曲で使った実写の映像を引き立たせたいということで、無しにしたという経緯がありました。それでも、前日に脳内でシミュレーションをしながら、やっぱり何か疾走感のあるもの、それも実写ではないもの、というアイデアが頭から離れなくなって、それらの映像を試してみようと思いました。
タネ明かしをすると、前半使った黄色い映像や、後半に出てくる青い映像は、電車からの景色を元にエフェクトしたものです。奇しくも、渡辺圭一監督のドキュメンタリーDVD「Searching for "land of music"」でも電車での移動シーンで使われていますが、この曲の持つ疾走感、スピード感をうまく表現できたのではないかと思っています。『the Rising』に寄せられた感想でも、「YES!」の文字が気持ちよかった、といった御意見をいただいて、とてもうれしかったです。