「完走した実感なんて、まるでなし。体力的にはしんどい部分もたくさんあったけど、市井に生きる人たちから本当にたくさんのものをもらったんだ」山口洋
撮影＝s（今年、唯一のオフ、石垣島にて。11月）
―――8月7日に新潟からスタートしたソロツアー「on the road, again vol.4」が12月3日の札幌で無事終了した山口洋に、完走直後のインタビューです。
全国29カ所、このツアーの隙間にも8月には沢知恵さんとの共演、9月の江ノ島での野外イベント出演、11月には那覇でのフェスに出演したりということなども含めて、山口さんの日記を読んでるだけでもその濃さがわかるツアーでした。このblogでも、富山県高岡や、北海道函館×宮城県白石、岡山のライヴ主催者などにインタビューしましたが、日本各地に「land of music」の開拓者がたくさんいるんですね。まずは、このツアーを終えての一言をお願いします。
山口洋 うん、実は明日から白石のミルトン2 daysなのよ、そのあと、リクオと九州廻るし、12月26日はバンドがあるし、完走した実感なんて、まるでなし。体力的にはしんどい部分もたくさんあったけど、市井に生きる人たちから本当にたくさんのものをもらったんだ。ほぼ3年に渡って、そんな生活をしてたから。それらが、身体の中で発酵し始めてるのを感じてるよ。この国はほんとうにヤバくなってると思う。筑紫さんの遺言のような「多事争論」でも「この国はガンに冒されてる」と彼は語っていたけれど、ほんとうにそのような状態だと思う。それでも、人々は音楽を求めて足を運んでくれる。俺も音楽の可能性なんて、これっぽっちも疑ってない。だから、俺は少しだけ休んだら、彼らのリポビタンDになるような音楽を作りたいと思ってる。
―――会場は山奥の民家、ステージは玄関という驚きのロケーションだった山梨県都留市の「高部座」や、この「land of music」blog編集担当者も知らないうちに開催されていた広島県横川シネマでの『land of music/the Rising』上映＋トークショーなど、日記を読んでビックリというサプライズも少なからずありましたが、なんといっても最大の驚きは、山口さんが北海道旭川の女子高校の教壇に立ったということです！ これは仮定の質問ですが、1979年、高校生だった山口洋があの教室にいたとしたら、2008年、教壇の上の山口洋は彼に向かってどんな言葉をかけますか？
山口洋 うん。いい質問だね、それ。実際に教壇に立って、生徒達に云える言葉なんて、ただひとつだけだった。
「何でもいいから、好きなことに夢中になってくれ」って。彼女達の目には期待と不安が描かれていたよ。悪くなかった。俺は1979年、16歳のとき、高校の授業中にヒートウェイヴを作った。来年30年。未だに何処にもたどり着いてないけど、人に何と云われようと、好きな事をやり続けて、それで良かったと思ってる。
―――ツアーが終わったばかりというのに、12月6日、7日は宮城県白石市のカフェミルトンでの2 days公演。2007年の12月16日からこの1年間で7回目ですよ、ミルトン。しかも先月は那覇で「カフェミルトンへのサウダージ」というイベントにまで出演したからカウント数としては1年間で8回です。さらに12月11日からはリクオさんとの九州ツアー。ザ・師走ですね。いまのお気持ちをどうぞ。
山口洋 来年は制作活動に集中しようと思ってるの。初頭は。だから、この一人股旅の集大成として、明日ミルトンで録音しようと。いいもの録れたら、「地方での理想的な音楽のあり方」を伝えるためにライヴ盤出せたら、と思ってる。もちろん「たら、れば」レベルなんだけど。
それからリクオとのツアー、「是非九州で」ってたくさんの要望をもらったから、行くぜー。熊本は何度でも云うけど、俺の師匠、野田敏の復帰第一戦。見逃すなよー。
―――そして、2008年最後のライヴは12月26日、ヒートウェイヴの東京ワンマン。池畑さんや、渡辺さん、細海さんの近況を教えてください。
山口洋 すまん。メンバーとは全然、会ってないのよ。それがいい、と思ってんだけど。12月26日、来年を予感させる、今年最後のヒートウェイヴ、観にきてね。渋谷の街を風になって音楽が吹き抜けるぜー。
全国29カ所、このツアーの隙間にも8月には沢知恵さんとの共演、9月の江ノ島での野外イベント出演、11月には那覇でのフェスに出演したりということなども含めて、山口さんの日記を読んでるだけでもその濃さがわかるツアーでした。このblogでも、富山県高岡や、北海道函館×宮城県白石、岡山のライヴ主催者などにインタビューしましたが、日本各地に「land of music」の開拓者がたくさんいるんですね。まずは、このツアーを終えての一言をお願いします。
山口洋 うん、実は明日から白石のミルトン2 daysなのよ、そのあと、リクオと九州廻るし、12月26日はバンドがあるし、完走した実感なんて、まるでなし。体力的にはしんどい部分もたくさんあったけど、市井に生きる人たちから本当にたくさんのものをもらったんだ。ほぼ3年に渡って、そんな生活をしてたから。それらが、身体の中で発酵し始めてるのを感じてるよ。この国はほんとうにヤバくなってると思う。筑紫さんの遺言のような「多事争論」でも「この国はガンに冒されてる」と彼は語っていたけれど、ほんとうにそのような状態だと思う。それでも、人々は音楽を求めて足を運んでくれる。俺も音楽の可能性なんて、これっぽっちも疑ってない。だから、俺は少しだけ休んだら、彼らのリポビタンDになるような音楽を作りたいと思ってる。
―――会場は山奥の民家、ステージは玄関という驚きのロケーションだった山梨県都留市の「高部座」や、この「land of music」blog編集担当者も知らないうちに開催されていた広島県横川シネマでの『land of music/the Rising』上映＋トークショーなど、日記を読んでビックリというサプライズも少なからずありましたが、なんといっても最大の驚きは、山口さんが北海道旭川の女子高校の教壇に立ったということです！ これは仮定の質問ですが、1979年、高校生だった山口洋があの教室にいたとしたら、2008年、教壇の上の山口洋は彼に向かってどんな言葉をかけますか？
山口洋 うん。いい質問だね、それ。実際に教壇に立って、生徒達に云える言葉なんて、ただひとつだけだった。
「何でもいいから、好きなことに夢中になってくれ」って。彼女達の目には期待と不安が描かれていたよ。悪くなかった。俺は1979年、16歳のとき、高校の授業中にヒートウェイヴを作った。来年30年。未だに何処にもたどり着いてないけど、人に何と云われようと、好きな事をやり続けて、それで良かったと思ってる。
―――ツアーが終わったばかりというのに、12月6日、7日は宮城県白石市のカフェミルトンでの2 days公演。2007年の12月16日からこの1年間で7回目ですよ、ミルトン。しかも先月は那覇で「カフェミルトンへのサウダージ」というイベントにまで出演したからカウント数としては1年間で8回です。さらに12月11日からはリクオさんとの九州ツアー。ザ・師走ですね。いまのお気持ちをどうぞ。
山口洋 来年は制作活動に集中しようと思ってるの。初頭は。だから、この一人股旅の集大成として、明日ミルトンで録音しようと。いいもの録れたら、「地方での理想的な音楽のあり方」を伝えるためにライヴ盤出せたら、と思ってる。もちろん「たら、れば」レベルなんだけど。
それからリクオとのツアー、「是非九州で」ってたくさんの要望をもらったから、行くぜー。熊本は何度でも云うけど、俺の師匠、野田敏の復帰第一戦。見逃すなよー。
―――そして、2008年最後のライヴは12月26日、ヒートウェイヴの東京ワンマン。池畑さんや、渡辺さん、細海さんの近況を教えてください。
山口洋 すまん。メンバーとは全然、会ってないのよ。それがいい、と思ってんだけど。12月26日、来年を予感させる、今年最後のヒートウェイヴ、観にきてね。渋谷の街を風になって音楽が吹き抜けるぜー。
山口洋 milton again 2days
12月6日（土）、7日（日） 宮城県白石市・Cafe Milton
（宮城県白石市八幡町6-18-1）
12月6日：開場／開演＝17時30分／開演19時 ミルトン12月のプレート&1ドリンク（当日要2,000円）
12月7日：開場／開演＝17時／18時30分 1フード or 1ドリンク（当日要オーダー500円〜）
チケット料金＝8,000円（2days ticket）／4,000円（1day ticket）
チケット＝カフェミルトン店頭、電話にて販売中
問＝Cafe Milton（TEL 0224-26-1436）
山口洋 & リクオ the hobo jungle tour 2008
12月11日（木） 長崎・ベイサイドバーR-10
開場／開演＝19時／19時30分
チケット料金＝4,000円（税込／ドリンク代別途500円）
チケット＝R-10店頭、電話予約（089-945-9512）、チケットぴあ（Pコード：304-082）、ローソンチケット（Lコード：85812）、TSUKUSUインターネット予約、電話予約（092-771-9009）にて発売中
問＝TSUKUSU （TEL 092-771-9009）
12月12日（金） 佐賀・浪漫座
開場／開演＝18時30分／19時
チケット料金＝4,000円（税込／ドリンク代別途500円）チケット＝チケットぴあ（Pコード：304-083）、ローソンチケット（Lコード：85813）、TSUKUSUインターネット予約、電話予約（092-771-9009）にて発売中
問＝TSUKUSU（TEL 092-771-9009）
12月14日（日） 小倉・GALLERY SOAP
開場／開演＝18時30分／19時
チケット料金＝4,000円（税込／ドリンク代別途500円）
チケット＝GALLERY SOAP店頭、電話予約（093-551-5522）、メール予約（info@g-soap.jp）、ボーダーラインレコード、チケットぴあ（Pコード：304-084）、ローソンチケット（Lコード：85814）、TSUKUSUインターネット予約、電話予約（092-771-9009）にて発売中
問＝TSUKUSU（TEL 092-771-9009）
12月16日（火） 熊本・ぺいあのPLUS
GUEST＝野田敏
開場／開演＝18時30分／19時30分
チケット料金＝4,000円（税込）
チケット＝ぺいあのPLUS店頭、電話予約（096-322-6813）、チケットぴあ（Pコード：304-085）、ローソンチケット（Lコード：85815）、TSUKUSUインターネット予約、電話予約（092-771-9009）にて発売中
問＝TSUKUSU（TEL 092-771-9009）
12月17日（水） 福岡・ROOMS
開場／開演＝19時／19時30分
チケット料金＝4,000円（税込／ドリンク代別途500円）
チケット＝電話予約（092-751-0075）、チケットぴあ（Pコード：304-086）、ローソンチケット（Lコード：85816）、TSUKUSUインターネット予約、電話予約（092-771-9009）にて発売中
問＝TSUKUSU（TEL 092-771-9009）
ヒートウェイヴ「Life goes on」
12月26日（金）東京渋谷・duo MUSIC EXCHANGE
開場／開演＝18時30分／19時30分
チケット料金＝4,500円（税込／ドリンク代別途500円）
チケット販売＝チケットぴあ(Pコード：307-496)、ローソンチケット(Lコード：73827)、SOGO TOKYO WEB SITE、イープラスにて発売中
問＝SOGO TOKYO (TEL_03-3405-9999)
