リアム・オ・メンリィの来日公演に山口洋ゲスト出演


ホットハウス・フラワーズのリアム・オ・メンリィ、8年ぶりの来日、東京公演(5月19日・渋谷duo music exchange)山口洋がゲスト出演します。
会場では、山口洋のライヴアルバム『Live at Cafe Milton』も販売します。
いまから10年前、山口洋のラジオ番組「極東地獄ラジオ」にリアムが出演した際の写真レポートはこちら。1999年、2000年の来日ツアーでの山口洋との共演の記録は、「音獣迎撃記」として、『HEATWAVE 1999-2000』に収載されています。
山口洋は1999年7月、「東京地獄新聞」76号に以下の文章を寄稿しています。
ニューヨークで短期の居候を繰り返していた頃、屋上でよくラジオを聴いていた。そこに流れてきたのが、ホットハウス・フラワーズの「Give it up」だった。
圧巻だった。その名前のごとく、温室に咲いた花が天まで伸びていこうとするだけの生命力に溢れていた。まるで「リアムと豆の木」。
俺もその音楽によって、高みまで飛んでいったのだ。
ロックンロールが好きでたまらないのは、例えばこんな瞬間だ。精神と肉体を使ってニョキニョキと「高揚」していくあの感じ。
96年、佐渡で行われたイヴェントにて。
上空にはトンビが舞っていた。彼の歌声はトンビまで届いていたに違いない。美しい眺めだった。
そんなリアムが単身やって来る。楽器なんかなくても、彼はそこら中にあるものを楽器に変え、歌に変え、我々の目前に様々な景色を描いてくれる事だろう。
彼は空気を握ることが出来る数少ないミュージシャンのひとりだ。
その日、その場所にしか存在しない「瞬間」。何が起こるのか誰にも分からない。リアムさえそれを知らない。運が悪るけりゃ何も起こらない。けれど、そんな風に予定調和ではない彼のライヴが俺は大好きだ。
山口洋
追記 Smashing Magによるライヴレポート
http://smashingmag.com/tour/09tr/090519liam_hana.html